「きっかけが何だったかは覚えていない、ただ物心ついた頃にはもう憧れていた、陰の実力者に」
「我らは陰に潜み陰を狩るもの」
ホラを吹いたつもりが実はそれが本当の話で、世の中が転覆しかかってる。
そんな冗談のような設定で、でも上手くいきすぎている、そして強すぎるシャドー&シャドーガーデンの格好良さから目が離せない!
そんなマンガがアニメになりました。
ストーリー
注)この項では1・2話の内容に言及します。
主人公でもラスボスでもなく、普段はモブキャラに徹し、陰ながら物語に介入する「陰の実力者」。
そんな存在に憧れて、そんな存在を目指した影野ミノル。
人前では決して目立たない存在でありながら、陰では何者にも負けない実力者になるために様々な修行を納めていた。
でもミサイルが飛んできたら?空から隕石が落ちてきたら?
人の強さの限界を知ってしまったミノル少年は・・・
事故にあって命を落としてしまう。
気が付いた時、影野ミノルは異世界に赤ん坊として転生していた。
魔力で体を強化して戦う「騎士」の家系、カゲノー男爵家のシドとして。
魔力を得たシド(ミノル)は前世で叶わなかった”超”能力を手に入れ、
表向きはモブキャラでありながら夜の街に暗躍するようになる。
おすすめポイント
最近アプリでマンガを見ても転生ものが次から次へと出てきて、このマンガも転生ものか・・・と思ったものでしたが、冗談みたいにぶっ飛んだ設定に惹かれて読んでみたら案外面白いんじゃないか?という印象です。
転生者の主人公が女の子を集めて組織を作る・・・まではよくありがちな設定ですが、その組織の女の子たちが優秀で強い!
ここもまあありがちな設定ですが。
主人公のでっち上げた「敵の組織」が実は本当に「闇の組織」として存在していたとか、その場しのぎで吐いた嘘が真実だったとか、あり得ないくらいの結果オーライ。
それがことごとく核心を突いていて、そのことが組織の女の子たちをたちをさらに心酔させて行く。
そんな事態に陥ってなお、主人公は「自分が妄想したゴッコ」の中で行動していて、女の子たちは自分のゴッコ遊びに付き合ってくれていると思っている。
それでいて「我らは陰に潜み、、陰を狩る者」なんてかっこいいセリフを照れることなく吐いてしまう。
そもそも妄想も、闇の組織も、自分の名前も組織の名前も、厨二病としか思えない設定なのに、いやそんな設定を大真面目にやっているからこそ面白い。
次はどんな妄想をしてどうやって話が進んでいくのか?
こんなごっこ遊びはどこまで続くのか?闇の組織は本当に存在するのか?妄想しているのは主人公なのか組織の女の子達なのか?
ぶっ飛んでるなぁ、出来過ぎだよなぁ、と思っている割には期待感が尽きません。
はじめは暇つぶしだと思って見てみるのはいかがでしょう。
アニメ
実は厨二病の主人公、暗躍している時は容赦無く平気で斬りまくります。
アニメもそのあたりは忠実に映像化してくれているのでところどころ少々グロいです。
それだけ映像が綺麗だということですけど。特に夜のシーンは明暗も良くできていて見やすい映像です。つくづく最近のアニメは映像が綺麗だなと思います。
CGなど駆使して映像が綺麗になった時代だからこそ、細かい動きのつなぎが気になったりもしますが、全体としてはしては見やすくて良いと思います。
制作会社のnexusは一昨年の「ダーウインズゲーム」以来の制作です。
以前は制作協力として、「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」「ソードアートオンラインⅡ」「Re.ゼロから始める異世界生活」など、動きが良いと思う(個人の感想と好みです)作品に参加しており、映像と動きの良さに納得です。
放送・配信
テレビ放送はCSのAT-X、地上波ではMXで、水曜深夜の放送です。
またこちら、配信サービスでもサービスでも観ることが出来ます。
niconico、Disney+、Netflix、Hulu、Amazon Prime Video、GAO!、U-NEXT他、主だった配信サービスでは色々見れますので確認してみてください。
マンガ
アニメはさらっと綺麗な映像ですが、マンガの方はもう少しメリハリのある絵という感じです。
静止画なのでアニメよりグロさは優しい感じですが、その分主人公が悪い顔をした時の表情はとてもヒーロには見えません。
ヒーロー目指してないからこれでちょうど良いんですね。
おわりに
転生者なのに、ぶっ飛んだ設定なのに、なんでか面白いんだよなと思っていたら、原作は「小説家になろう」に掲載されていて、「このライトノベルがすごい」2020年版で3位ということです。
「小説家になろう」こそ転生ものが多い印象ですが、ここから書籍になって映像化、またはコミカライズまでされたものって面白いですよね。
なんか書籍版はweb版と話が変わっているとか、今回記事にしたアニメ版とマンガ版も導入部からすでに違う展開をしているので色々見比べてみると面白いかもしれません。
最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。