石原さとみ、福士蒼汰、志尊淳など豪華キャストで放送されたドラマの原作マンガ。
「レストランで一番大事なことは、酒がたくさん飲めることよ!」
マンガの紹介
笑顔ができない、融通も利かない、レストランで働く「伊賀 観」は客にもスタッフにも疎まれていた。
この日も客とひと悶着起こした後にごみ出しに行くと、そこにはあやしい女が。
レストランをオープンするから伊賀を引き抜きたいというあやしい女は、さんざん身勝手なことを言った挙句に、「レストランに一番大切なことはお客との距離感」「スタッフに必要なのはオリジナリティー」「あなたは良いサービスマンになれるわ」と言い残し、去ってゆく。
その日のうちに店を辞めた伊賀は、黒須仮名子と名乗った女に渡された地図を頼りに彷徨ううちにたどり着いたのは墓地。
その墓地の中にレストランはあった。「ロワン・ディシー」と看板が掲げられた店は、入ってみればまだ出来上がっていないフロアには荷物が山積み、なのにオーナーの黒須仮名子は「4日後に店をオープンする」という。
気付けば伊賀を除くフロアスタッフは全員レストラン未経験者、まさにロワン・ディシー(この世の果て)。
果たしてこの店はやっていけるのか?それよりもそもそもオープンできるのか?
作者の佐々木倫子さんおなじみ(?)の「空気読めない天然キャラ炸裂」で、次から次に起きるトラブル、普通じゃ絶対に考えられないようなことに対して平然と、いや自分で直接解決する気が無いから何も考えずにスタッフにキラーパスを送る仮名子と、振り回されるスタッフ。
あまりにも普通にあり得ないこと過ぎて、その先の展開がどうなるのか、この人たちはこの事態をどう収束させるのか、「実際に自分の上司にこんな人いたら最悪だよな」と思いつつ、マンガで表情一つ変えずに鬼の指示を出す仮名子にさえワクワクが止まりません。
面白くないことがあった時、なんだか叫んでしまいたい時に、ありえない状況に叩き込まれるスタッフのイライラと共感して、乗り越えた後のホッとした気持ちや爽快感を共有すれば、明日への活力ももらえるかもしれません。
ドラマ版
放送当時は石原さとみの無駄遣いだとか、批判的な評判を聞くことが少なくありませんでしたが、石原さとみが「おいしいもの」を食べて満面の笑みを浮かべる姿はとても魅力的に感じていたので好きなドラマでした。
登場人物がそもそも個性的だったのですが、キャストも個性派ぞろいで、現実で考えたら「詰んで」いる状況にもかかわらずコメディーで乗り切れるあたり、それでいてただのドタバタで終わらないあたりも、原作・脚本の力に加えキャストの素晴らしさが出ていて良かったと思っています。
よくできたドラマは原作を読んだ後でも楽しめます。
ぜひマンガとセットでお楽しみください。

six 一世一代の大勝負!!激突オーナーVS店長
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