以前に比べて「マンガを読む大人」が増えているというデータがあります。
スマホで簡単に読めるアプリが増えているのが要因だと言われています。
スマホアプリなら、電車内で「良い大人がマンガを持っている」のを恥ずかしいと思う人でも周りの目を気にせずマンガを読んでいられますね。
確かにビジネススーツで身を包んだ、いわゆる「いい大人」が分厚いマンガ雑誌とか、ヒーローマンガを読みふけっているのは「格好の良い」ものとは言えないかもしれません。
それが朝や昼間でまだそれから仕事をするであろう時間帯に一心不乱にマンガを読んでいるのを見ると言い知れない不安な気持ちが芽生えてくるというのもわかる気はします。
いやいや、それって偏見ですよね?
そう、偏見です。
「いい大人がマンガなんて読んで」
「マンガばかり読んでいるから字が読まなく(読めなく)なる」
そういう人にはそれなりの主張があるのでしょうが、ビジネスマンだからといってビジネス書ばかり読まなきゃいけないわけでもないでしょうし、息抜きだって必要です。
それに一口にマンガって言いますけど、全部が全部、ギャグや娯楽だけを考えた作品というわけでもないんです。
ちょっとした知識が得られたり、
一時は話題になったテレビドラマが軒並み原作がマンガだったということもあったくらいです。
たかがマンガと侮ることなく、ちょっとした息抜きに「話題のネタ集め」くらいの気持ちでどうですか?
とはいうものの、いちいちマンガを買っていたら大変です。

今はこれがおすすめ。
「無料話」と「待てば無料」という1日1話が無料で読めるサービスで、全部が最後まで読めるわけではありませんが、ピッコマでいろいろ読んでみて気に入ったら購入というのがおすすめです。
私は、特に気に入ったものは電子版ではなく「紙の本」で買っています。
気になったものを全部買ったら本棚がとんでもないことになるのですが、マンガでも小説でも「本当に手元に置きたい」本以外はレンタルや電子版で場所を取らずに済むのでうまく併用するようにしています。
いまさら人に聞けない知識を得る
専門的な知識を得ようとしたら「専門書」や「入門書」を読むのが普通だと考える人が多いでしょう。
仕事に関することや専門的な技術が必要なことだったらまあそれが一番の正解なんでしょうけど、ちょっとした雑学とか、専門外の知識でちょっと興味を持って、という場合にもいちいち専門書に手を出すのは少し重いかなと考えるのも当然でしょう。
そんな時は「ネット検索」がまあ手っ取り早いですが、雑学だからこそ「文字」ばかり読むより「視覚」で見て理解する方が記憶に残りやすいということもあります。
特にエピソードに関連付けられた事柄はシチュエーションやエピソードごと記憶にとどまりやすいでしょう。
そういうことについてはそれこそ「マンガ」がうってつけです。
ちょっとした移動や待ち時間などに、スマホでないか検索している風でいて実はマンガで雑学を仕入れている、ちょっと良い感じではないですか?
そこでポロっと得た知識が次の商談の会話のきっかけになったりしたら(そうそう上手くいくわけは無いでしょうけど)言うことなしですよね。
ということで、大人にもというより大人だから読んでみて欲しいマンガを考えてみました。
なかなか触れる機会が減ったきた服飾の世界
最近では「街のテーラー」というものを見る機会がほとんどなくなりました。
というほど昔もテーラーを見た記憶は無いのですが。
それでも紳士服専門店に行けばちょっと物知り顔の年配の店員さんあたりに、自分のコーディネートのアドバイスだけでなく服装のウンチクなど聞かせてもらえることもありました。
最近では、夏の猛暑が当たり前になってきたころからの「クールビズ」に始まり、「ノーネクタイ」が夏に限らず幅を利かせている気配を感じます。
それが普通になってきている日本でならそれでも良いのかもしれませんが、「正しい服装」を知らないというのはどうかと思います。
ちょっとした地位の人でも普段「クールビズ」の格好をしていると、きちんとする席で格好が整っていないなんてことも見かけます。
いくら洋服が欧米のものだから欧米のしきたりを踏襲するべきとまでは言いませんが、「正しい服装とは」を知った上で着崩すくらいの気持ちになりたいものです。
そんな貴方(実は私も)におススメなのが
王様の仕立て屋〜サルト・フィニート〜ナポリの伝説的な名仕立て屋に唯一認められた弟子である日本人の若者、 悠・織部 (ユウ・オリベ)。
師匠から受け継いだ至高の技と、人とその背景を見定める確かな目。
イタリア服の職人でありながら、イタリアに限らず各国の服装に関する知識で、法外な「特急仕立て料」を取りながらも「オリベのスーツ」に袖を通した者の人生を変えていく。
とんでもない皮肉屋のオリベが、自分が被った火の粉をさらに強力にまわりに振りまくようにしながら最後はお客を幸せにする、笑いと関心のストーリーと根底にある服装の知識。
この三部作を読めば「ちょっと良い服を着てみたい」と思うことでしょう。
ビジネススーツ以外の服装には全く無頓着な「社畜」を自任する佐藤祐介。
小学校の同窓会の打ち合わせで出かけた先で同級生の服装を見てショックを受ける。
それからは「ファッションが趣味」の妹の環を師に、お金のかからないコーディネートの指南を受け「おしゃれ」に目覚めていく。
庶民の味方「ユニクロ」でもコーディネートによってはブランド服に負けない「カッコよさ」を作り出すなど、「趣味」のお金を削りたくないけど見栄えは良くしたい男ども必見のマンガです。
カクテルを知っておしゃれな夜に
バーに行ったは良いけど「カクテルの種類を知らないで楽しさ半減だった」なんて経験のある方も多いのではないでしょうか。
ハードボイルドな小説とか映画・ドラマとか、バーのシーンて格好良いんですよね。
「男は黙ってストレート」のタイプには縁遠いかもしれませんが、普段は「ストレート」でもカクテルの知識があるのってちょっと大人って感じてしまったりします。(だからってバーで蘊蓄を語りすぎるのもいただけませんけど)
バーをテーマにした漫画では、カクテルの種類やレシピももちろんですが、お酒のストーリーや人々のドラマ、バーテンダーの矜持など、グラスにこめられたものを感じさせてくれます。
実際にカウンターに座る自分とちょっとおしゃれな夜を想いながらいかがですか。
パリで名をあげて帰国したバーテンダーの佐々倉溜。そんな彼をしても銀座の客は一筋縄ではいかない。
銀座をはじめとするベテランバーテンダー、一流ホテルのオーナーなど、「銀座の一流」に触れてもまれてさらに深まるカクテルの世界。
さまざまなドラマに触れながら今日の一杯を想像するのも楽しそうです。
佐々倉溜の紹介でパリに渡った佐島蓮。初めてのパリで目を見張っているうちに荷物を盗られメモは落とし」形態は壊れて身一つになってしまう。彷徨った先にたどり着いた1件のバーで、素敵な出会いと運命的な出会い。このバーで蓮は数々の出会いと気持ちを積み重ねていく。
パリでの修行を終えて帰国した佐島蓮。帰国した銀座でも数々の出会いを積み重ねていく。
ここまでは城アラキさんの原作。どれも確かな知識と渋いストーリー展開で魅せてくれます。
溜や蓮も凄いと思うのですが、さらにベテランバーテンダーの格の違いときたら・・・
歴史と伝統を積むことの重みと大切さを想わずにはいられません。
素敵なマンガですが、これを読んだ後に飲むお酒は甘いでしょうか辛いでしょうか?
まどろみバーメイド
カクテルマンガコーナーの最後はちょっと毛色を変えて、リンク先を見てもらえればわかると思いますが、すみません絵だけでポチってしまいました。このマンガ。
こういう「つり目」が趣味なのかというと、そういうわけでは無いのですが透明感のある美形ってこうなんだろうなと。そんな美人にカクテル作ってもらったら飲む前に酔えそうだなとか、オヤジ指向全開の不純な動機でしたが、屋台で営むバーの不思議さと、見た目の「透明感」のまま接客する「雪」。こんな屋台あったら不純なオヤジ指向すらも洗い流されてしまいそうです。
カクテルにも負けない奥の深いコーヒーの世界を
お酒の次に出てくる嗜好品といえばやはりコーヒーでしょう。
むしろコーヒーの方が先に挙がるべきかもしれませんね。
そんなコーヒーの奥の深い世界へのご案内です。
さすがにインスタントコーヒーばかり飲んでて「コーヒーが好き」と語るほど無粋ではないつもりですが、いろんな銘柄が書かれたメニューを出されたり、コーヒー豆の専門店を見たりしてもさっぱりわからない庶民です。
そんな庶民でも、こういう人たちと巡り合えたら難しいこと考えずに「美味しい!」と思えるコーヒーを出してもらえるんだろうな。と思います。
コーヒーも銘柄を知って蘊蓄がわかっていれば楽しいこともあるのでしょうが、そんなことよりも何よりも「リラックスできる」のが一番だと思っていますから。
マンガの世界で、読んでいるだけで香りが漂ってきそうな世界へ、さあ参りましょう。
バリスタバリスタ、それはあらゆる客のオーダーに応えるコーヒーのスペシャリスト。イタリア・ローマのバールで働く日本人バリスタ・香樹が淹れる1杯は客の心にあたたかな光を灯していく。旨くて珍しい珈琲が続々登場する本格派カッフェ漫画!
珈琲どりーむ世界有数の珈琲消費国、日本。なのにその楽しみ方はちょっとワンパターンでは? 老舗茶屋の跡取り息子という異色の珈琲バイヤーが、あなたの知らない珈琲の世界をご紹介します! 耳寄りなコラムも充実!
まとめ
確かにマンガばかり読んでいると文字だらけの本を読もうという気持ちが薄れてしまうのも事実でしょう。
まして本や雑誌で手にするモノは量が限られていますが、webでマンガを読むと際限なく読めるものが増えていきます。
だからこそ、くつろぐ時間ではなく「スキマ時間」に雑学的なマンガをおすすめします。
くつろぎの時間や今の読書時間をマンガに充てることは経験上、良いことは無いので。
通勤中や移動中に、もしスマホでゲームとかしちゃってるなら「カッコいい男」を演出するネタになる雑学的なマンガに時間を分けてみてはいかがでしょうか。