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katteneをエクセルでお手軽便利にする方法(後編)【実践編】

まなぶ
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自由度が高く、使い勝手も良いと評判のkattene。
そんな優れモノなのにデメリット・・・操作が面倒。という声があり、自分でもコピペをしくじったりしてストレスを感じることがありました。

それではせっかくのkatteneがもったいないので「エクセルで解決したい、手軽に使えるようにしたい!」ということで始めた作業の実践編です。

はっきり言って「使えれば何でも良い」「どうせコピペするだけだから」という方は、この記事だけ見てくれれば解決できるはずです。

「何をやっているのか知りたい」とか、「さらにまともなものに改造したい」という方は、前編を見てください。

  

前編のおさらい

前編ではエクセル(スプレッドシート)上で、リンクURLを入れるだけで商品リンクを組み直し、コピペ1回でワードプレスに貼り付ける計算式と、そこに至る考え方をご紹介しました。

ショートコードなど便利な使い方もいろいろな記事で紹介されていますが、「無料」で、マクロさえも使わないで単純計算式で商品リンクを作成することを目指しました。

前回の最終画面。

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: image-14.png

  

やること

それでは前回の結果から、この先どうしていきたいかということです。
単純にコピペが簡単にできれば良いのであればここまでで終了ですが、せっかくエクセルを使うのでもう少し便利にしていきたいと思います。

  1. 使わないボタンを表示しない
  2. サイト名を変える
  3. データベース化する

これだけやっておけば「自由に使えるレベル」といっていいと思います。

ここで、説明はこの順番で行いますが、一度作った表を後から操作するのはけっこう面倒な作業になります。

特にスプレッドシートはカットアンドペーストで引用セルが変わってくれないので(シートをまたいだら確実に打ち込み直し)、それぞれの手順を先に見て、やりやすい順番で実施することをオススメします。どの順番で作業をしても問題はありませんし、全部の作業を行えば結果は同じになります。

自分で作成した時は「3.データベース化する」ということで配列を最初に実施しましたが、横に伸びるとここで説明を表示する時の例が見にくくなるので、3番は後回しにして縦配置で説明します。

  

使わないボタンを表示しない

前編でも少し触れましたが、リンクが無いボタンがあるとGoogleで異常認定されることがあります。
仮に異常認定されなくてもボタンを触ってエラーになるというのではとてもユーザーフレンドリーとは言えません。
ということでURLが入っていない部分のボタンを非表示にするということを行います。

エクセルを使っている方なら想像はつくと思いますが、
IF(○○="",””,ボタン表示コマンド)を使います。

対象となるブロックの「&○○」を全てIF文に置き換えるという単純な対策です。

  

ところが分割コードをよく見ると、このようにまだ分割が足りていないことがわかります。

  

ということでさらにコードを分割します。

  

グループ分けイメージ

こうして、四角で囲んだ部分がグループになり、不要ならこの分をまるまる排除すればボタンがキレイに無くなります。

この時に使わないボタンの【商品のURL】は入力されないので、「ここが空白だったら前後の行を表示しない」という式を使えば良いということになります。

  

⑩が空白なら⑩-1と⑪は表示しない(空白を代入)

これを式に置き換えると

&if(⑩=””,””,⑩-1)&⑩& if(⑩=””,””,⑪) &

例のセルに置き換えると⑩=B11なので

&IF(B11="","",B10)&B11& &IF(B11="","",B12) &

となります。

これを四角で囲んだ分それぞれの式を作れば良いのですが、コードは後でまとめて表示します。

  

データベース化

せっかくエクセルを使うのだからデータベース化したい。簡単に管理するのも目標にしましたので、これは大事な命題です。

そのためにはデータを横一行か縦1列ににする必要があります。

一覧として見る場合、縦に並んでいるのを見る方が見やすい(慣れの問題?)ので、データを行単位にします。

左が今まで説明に使っていた縦長の表、右が横長の表のイメージです。

  

上の図の右の表とほぼ同じですが、項目が見やすいように分割拡大しました。
管理番号、作成日、管理名(商品名)は管理に使いたい項目があれば問題ありません。

  

  • 「式が入る」:ここが連結表示の式を入れるところです。基本コピペで使います。
  • URL:ここが自分で調べたURLを入力する場所です。これまで説明した【商品URL】です。
  • サイト名:ここで「みどり」と「ピンク」のサイト名を自分で入力するためのセルです。

サイト名については「サイト名を変えられるようにする」で説明します。

  

表の作成

考え方の準備ができましたので表の作成をします。

  

手順1:共通項目を格納する

何度も出てくるこの表は、「引用」という別のシートに格納します。

データベースのメインに置いておいても良いですが、横書きにすると長くなりますし、データ以外の情報がデータベースの表にあるのも良くないので分けます。

コードも貼っておきますのでコピーにお使いください。

【 】の行は無くても良いのですが、前後関係を確認するのにあると便利なのであえてコピーします。

 [kattene] { "image": "			
【画像のURL】			
", "title": "			
【タイトル】			
", "description": "			
【説明文】			
", "sites": [ { "color": "orange", "url": "			
【メインのURL】			
", "label": "Amazon", "main": "true" },			
 { "color": "red", "url": "			
【商品のURL②】			
", "label": "楽天" }, 			
{ "color": "blue", "url": "			
【商品のURL③】			
", "label": "Yahoo!" },			
 { "color": "green", "url": "			
【商品のURL④】			
", "label": "楽天Kobo" }, 			
{ "color": "pink", "url": "			
【商品のURL⑤】			
", "label": "audiobook" }			
] } [/kattene]			

  

手順2:表を作成する

引用元ができたら、データベースの表を作成します。

A~Cは管理用、Dには計算式を入れて、ここをコピペすることで商品リンクを作ります。
H~Lはリンクの内容を直接入力するエリアです。今まで説明に使っていた表の【 】部分を入れるところです。

もちろん表は使い良いように作成すれば良いですが、D~Lの配列を変更する場合は計算式が変わるのと、「引用」との兼ね合いが無いか十分確認をしてください。

ここではシートの名前を付けておくことをおすすめします。
実際シートの名前自体は無くても問題ありませんが、次で出てくる「計算式」が長いので、引用元を探すことになった時にはわかりやすい名前があると便利です。

ここではサンプルは「データベース」としています。

  

手順3:計算式

いよいよ計算式です。
考え方は今までにすべて説明してありますが、「引用」のシートを分けたり、IF文を使っているのでかなり長い物になってしまっています。

=引用!$B$1&データベース!E3&引用!$B$3&データベース!F3&引用!$B$5&データベース!G3&(引用!$B$7)&データベース!H3&(引用!$B$9)&IF(データベース!I3="","",引用!$B$10)&データベース!I3&IF(データベース!I3="","",引用!$B$12)&IF(データベース!J3="","",引用!$B$13)&データベース!J3&IF(データベース!J3="","",引用!$B$15)&IF(データベース!K3="","",引用!$B$16)&データベース!K3&IF(データベース!K3="","",引用!$B$18)&IF(データベース!L3="","",引用!$B$19)&データベース!L3&IF(データベース!L3="","",引用!$B$21)&引用!$B$22

一応補足をしておくと、引用は全て固定なので基本的に触ることはありません。
なので「$」を付けて固定してあります。

データベースの方は「行単位」でデータを入力し引用しますので、コピペやカットアンドペーストをした時に行番号が合っているかは確認が必要です。

このサンプル式は、3行目の式をコピーしましたので、データベース!○3、というように3行目を見るようになっています。
この式をコピペする場合は使用するシートの3行目にコピーするか、行番号を合わせる必要があります。
またシート名も「表を作成する」であらかじめ「データベース」と付けてあります。

こうして説明をすると「ごく当たり前のこと」ですが、コードのコピペの流れで計算式のコピペをするとつい意識が薄れたりするので気を付けてください。

  

サイト名を変えられるようにする

常に使うリンク先は固定でも良いのですが、5つのボタンが常に同じで使うことはあまり多くありません。
頻度が低いのであればそのときに書き換えをすれば良いのですが、せっかくエクセルを使って操作を簡単にするのと管理を簡単にすることを目標にしましたので、できることは自動化したいと思います。

順番はお好きなところからと前述しましたが、この機能に関しては表が完成してからの方がわかりやすいので最後にしました。

前項の「使わないボタンを表示しない」でもやりましたが、式が複雑になることを厭わなければ全てエクセル上で選択して自動化することはできます。

それこそ決まった5色を使う限りはボタンの色の順番も同様に操作することは可能です。

表示項目全てを「IF文」にするだけのことですから。
でも選択項目が増えるということはエクセルに多くの情報を自分で入力しなければならないということになるので、HTMLを自分で操作しないというだけでそれなりに作業量は増えてしまいます。

自分で使う分には主要3ボタンは固定で4番目と5番目は何が来ても良いように程度で十分なので、その範囲で説明します。

ここではAmazonがメイン、次が楽天、三番目に青のYahooまでを固定にして、緑とピンクのみフリーにする、という自分で使っているパターンにします。

ただこの方法ではメインのAmazonが固定です。何かの事情で「Amazonをメインに置けない」、「この商品だけYahoo!がメインになる」というケースには対応していません。

いっそここまでするなら「マクロとか、プログラム化してしまえば」と思ったこともありましたが、マクロを使わず「便利に使う」ことが目的なので、表の操作で無理なくできる範囲でやっていきます。

【引用セルと計算式】

これ実は、表と引用までができていればどうということは無いくらい簡単です。

「GREEN」と「PINK」のボタンに関するデータ引用を、「引用」シートから図の赤枠に変更するだけです。

手順3にある計算式の最後の方

 &IF(データベース!K3="","",引用!$B$18)& 
 &IF(データベース!L3="","",引用!$B$21)& 

この2カ所を

  &IF(データベース!K3="","",データベース!N3)& 
  &IF(データベース!L3="","",データベース!O3)&  

に変えるだけです。

全体の式は長いですが変える所は少ないのでそう面倒では無いと思います。
これは行単位の設定なので「$」は付けません。

これしか説明しないということは、

そうです。この部分だけは

", "label": "楽天Kobo" }
", "label": "audiobook"}

この赤太文字の部分を手で変更します。
ここもセルの引用でできなくはないですが、使用頻度がどうなのか?ということで考えました。
(自分なりですけど)

これで操作はだいぶ簡単になったと思います。

  

使ってみる

それでは実際に使ってみます。

サンプルはこれにします。

①行(式)をコピーする

②アフィリエイトから商品検索

前編でも触れましたがこのサイトではもしもアフィリエイトを使用しています。

画像とページのリンクが取得できれば検索はどこからでも問題ありませんが、Amazonと楽天を使う場合はもしもアフィリエイトが使いやすくておすすめです。

手順自体は前編と変わりませんので細かい操作は省略します。
確認が必要な場合はこちらから前編をご覧ください。

  

③メインの画像URLとリンクURLを貼り付ける

ただURLを貼っただけだと、このようにタイトルが入っていませんし、余計なボタンも残っています。

Amazon以外のURLセルを消して、タイトルと説明欄を入力します。
今回は説明欄には作者とコミックス情報を入れました。

山口つばさ (著) <br>アフタヌーンコミックス

この時に、使わないURLの所にスペースを入れないように注意してください。
ボタンを表示しない条件には、「セル内に入力がないこと」となっていますので、スペースを入れると「空白が入力された」ことになり、ボタンが出てきてしまいます。

これをエクセル側で回避するとなると、さらに式が面倒になるのでここでは割愛します。

 

④他のボタンに割付をする

他のボタンにもURLを割付ます。

2番目のボタンには楽天が割り付けられているので、Amazonと同じ方法でリンクを取得してURLを貼り付けます。

山口つばさ (著) <br>アフタヌーンコミックス

 

⑤フリーのボタンを割り付けてみる

では、フリーにしたボタンにURLの割付と、サイト名を入れてみましょう。

今回はA8.net経由で「honto」のリンクを貼り付けます。

もしもアフィリエイトのAmazon、楽天以外は、一度商品リンクをブログに貼り、そこからリンク情報を取得します。

ここではテキストリンクを生成し、
カスタムHTMLで貼り付け、
プレビュー表示にして
右クリックでリンク情報を取得

という手順です。

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: image-61.png

 

ここで取得したリンクをエクセルの「みどり」のURL欄に貼り付け

GREENのラベルの””の中をhontoに書き換えます。

山口つばさ (著) <br>アフタヌーンコミックス

こうして、1番目のAmazon、2番目の楽天、4番目のフリーに割り付けた「honto」のリンクボタンが3個表示されました。

表について

以上でやることは一通り終了です。

あとは商品リンクを作成するときに「行コピー」を行いましたが、それを管理できるようにすればデータになります。

ここまでサンプルで貼り付けた表の列幅など、表示しきれていないのに書式をほとんど無視して作業してきたことにお気付きの方もおられるかと思います。

このツールで欲しいのは貼り付け元になるURLだけであり、他の情報は「入力されているかどうか」が分かれば内容を確認する必要はありません。

ということで、スクロールしないで全部の列が見えるということを優先し、列幅はほぼデフォルトのままです。

まとめ

2回に分かれてしまいました、katteneをエクセルで楽に便利にする方法、いかがでしたでしょうか。

コピペを間違えない人、タイピングで対応が早い人、CSSを自由に操作できる人、などいろいろできる方にはあまり魅力的でないどころか、面倒なことをしているように映るかもしれない内容です。

それでも筆者本人がドラッグがずれるのが嫌で、katteneが良いと思っていたのに簡単リンクやMylink-boxを使っていたという現実があります。

Amazon、楽天をASP経由で使っているので、ASPの機能を使うと制約を受けることになり、何とかしたかったのが、今回の発端です。

エクセルを使うにしてもマクロを使えばもっと自由自在になるかもしれませんし、もっとスマートに処理できると思います。でもそこにかける手間がもったいなかったので、なるべく単純な方法ということでエクセルに行き着いたということです。

単純なことで些細なことではありますが、HTMLの中を触るストレスから解放されたことで商品リンクを作ることが楽になりました(自作の表が使えた満足感だけかもしれませんけど)。

実際はもっと色々な方法はあるでしょうし、もっと便利なこともあるかもしれませんが、「無料」「単純」というところで、同じようなストレスを感じていた方にとって少しでも参考になれば喜ばしく思います。

やってみれば大した内容でもないのに、期待を持たせるような形で2回に分けてすみませんでした。

ここまで最後まで読んでくれた方に感謝して本稿終了とさせていただきます。

 

前編(基本)はこちら

katteneはこちらから

 

今回使用したASP

 

 

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