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VAIOノート Linux化再生計画 第一部 Ubuntu編

まなぶ
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捨てられなかった旧型VAIO再生計画の第一部です。

実際にVAIOノートにUbuntuをセットアップした記録となれの果てをまとめています。

手探りで、メモもなぐり書きをそこら中に書いていたので、整理中に時系列がおかしかったり、加筆修正などが出るかもしれませんが、「備忘録」ということでご容赦ください。

結論から言うと、現在VAIOでUbuntuは動かしていません。

VAIOの現状に対し、Ubuntuが高機能で動かしきれなかったという状況かも知れません。

経緯とVAIOのスペックは序章にてご紹介しています。

はじめに

「序章」で、Linuxが何かはなんとなく知っていたぽいことを堂々と書いてしまいましたが、実のところ「オープンソースのOSである」こと以外は実情は知らなかった、ということがわかりました。

ただLinuxというものがドーンと存在するのではなく、いろいろパッケージ化されたディストリビューションが存在すると・・・???な訳です。

この辺の解説を始めるとそれだけで結構なボリュームになりそうなので、機会があればご紹介します。

検索などで調べることはできるのですが、やはり専門的な言葉が多く使われているので素人が理解するのは大変そうです。

ざっくり言ってしまうと、Linuxを含めオペレーティングシステム(OS)というのはハードウエアを動かすだけのもので、パソコンとして普通に使うためにはアプリケーションが必要ですが、そこまでをパッケージとして組み込まれたものが「ディストリビューション」ということです。

たとえれば、Windowsはパソコンのハードウエアを動かすためのもので、キーボードやディスプレイは管理してくれますが、パソコンの外のことは何もできません。

インターネットを閲覧するためにはブラウザ(PingとかGoogle Chrome、safariなど)が必要ですし、文章を作成するにはテキストエディタ(メモ帳とかWordPad)が必要です。

Windowsの場合はこういったアプリケーションを組み込んで、その種類によってProとかHOMEという形でパッケージにしてリリースされています。

なので一般ユーザーはいわゆる「Windows」がセットアップされたパソコンを使えばいろいろなことがすぐにできるようになっているわけです。

LinuxもLinux本体にいろいろなソフトウエア、プログラムを組み合わせて「ディストリビューション」として配布されているということです。

知っている人には「何をいまさら」とか、「そんな説明じゃ」というような説明だったかもしれませんし、知らない人には「ざっくり」と言いながらごちゃごちゃ言っている説明だったかもしれませんが、雰囲気が伝わっていれば大丈夫です。

ディストリビューションの選択

ディストリビューションの意味といろいろ存在するのはわかりました。

ならどのディストリビューションを選択するか?ということです。

いろいろあるのはわかりましたが、そもそも「日経Linux」の付録ディスクからインストールするので

  • 〈定番〉Ubuntu 18.10 日本語 Remix
  • 〈軽量〉Xubuntu 18.04 LTS
  • 〈超軽量〉Xenialpup 7.5

の3択です。

いろいろいじくりまわした後の今なら考えることはいろいろありますが、この時は全くの初心者でとにかくVAIOに動いてほしい一念だったので、「日本語」と書いているのと、筆頭に挙がっているUbuntuが説明が細かく書かれていたので迷わずUbuntuを選択です。

Ubuntu 18.10の導入

付録DVDからのセットアップなので細かい手順は割愛します。

DVDからは「インストール」と「お試し」でディスクからの起動が選択できます。

・お試しはPC内部ストレージに一切手を加えないので作業の保存ができない。

・インストールはストレージの空き容量が30GBあることが目安。

とあります。

インストール自体は10GB程度でも可能だそうですが、アプリケーションの追加や作業の保存などが制限されるので日常使用には向きません。

今回のVAIOの場合は、Windowsが働かないので残す必要はありませんので、「ディスクを削除してインストール」を実行します。

インストール中に「ユーザー名」と「パスワード」を聞かれますので任意のユーザー名とパスワードを入力します。

インストールが終わったらディスクを抜いて再起動です。

使用した結果

ここが一番大事なところですよね。

結論から言うと、我が「VAIO」で使い続けることはできませんでした。

おそらくスペックの問題でしょう。

立ち上がってしまえばそれなりに動いてはくれます。

でも電源を入れてデスクトップが表示されるまでに5分以上かかってしまいました。

動かなくなっていたマシンが「使えるようになった」という意味ではLinux化は成功ですが、VISTAの時と比べて明らかにパフォーマンスは落ちています。サポート切れのVISTAの再インストールと迷った時点で満足はできません。

ただし、使い勝手やカスタマイズ性を考えると、Ubuntuはさすが、なかなかのものです。

デフォルトのブラウザは、Firefoxでしたが、Chromiumなどを入れてGoogleマシンとして使うなど、Windowsアプリにこだわらなければ、お好みにいろいろ使えるOS・ディストリビューションです。

VISTAマシンでは厳しかったのですが、Windows7以降の時代のマシンなら、CelelonでもCore i3でも行けるのではないかなと思います。

出だしでくじけてしまい、カスタマイズなど試していないのが残念です。

Ubuntu 18.04 LTS

タイトルの通り、Ubuntuの少し前のバージョンです。

ここに至るまでに寄り道があったのですが、それは第二部でご紹介します。

起動が遅いのにまたUbuntuに戻ったのは、wineの対応のためです。

wineとはLinuxでWindows用ソフトを動かす(ことができるかもしれない)仮想環境で、もし「VAIO」が普通に使えるようになるなら、仕事で使っていたWindowsソフトも使えたら良いなという欲から導入を試みたという事情です。

一つには、MacBookAirにインストールしたWindows8で、アプリケーションは動いたものの、周辺機器が認識できず、仕事で使えなかったという理由もあります。

VAIOなら元がWindowsマシンなので、ハード的にはMacBookよりは相性が良いかな?という考えです。

wineについて書き始めるとそれだけでまた結構なボリュームになるので別の機会にします。

Ubuntu18.10と18.04.LTS

普通の感覚では、18.10と18.04はバージョンの数字で、18.10の方が新しいのになぜ18.04に戻すのか?という疑問がわくと思います。

リリースは確かに18.04の方が古いのですが、問題はサポートの関係です。

Ubuntu自体は無料で入手しているので、無料である以上公式ユーザーサポートなどというものはありませんが、セキュリティーアップデートなどの保証があります。

18.10は新しいバージョンがリリースされた時点でサポートが終了しますが、18.04.LTSは一定期間のサポートが約束されています。

LTS(long time suport)というのがその証です。

前述のwineをいろいろ試したときに、ドライバの適合に障害があったので、サポートが長い分、適合が改善される可能性が高いかと思い、LTS付のバージョンに換装しました。

実機をテストしたのが2019年なので、以降もっと新しいバージョンは出ていると思いますが、この時点では18.10以降のバージョンは日本語の適合確認がなかったので旧バージョンに戻すことになった訳です。

使用した結果

「18」のところが同じなので、使用感はほとんど変わりません。

気のせいかもしれないレベルで、18.04の方が立ち上がりは早いかもしれません。

期待したwineの問題も結局は解決できない次元での問題だったため、VAIOとUbuntuのお付き合いはここで終了となりました。

まとめ

残念ながらVAIOのスペックの問題なのかコンディションの問題なのかはわかりませんが、〈軽量〉と書かれていないLinuxディストリビューションでは満足いく結果は得られませんでした。

ですがアプリケーションにこだわらない、ネット検索とメモ帳(ドキュメント文書)くらいが使えれば良いというなら、無料でWindowsと使い勝手に遜色ないOSが手に入るというのは、旧型マシンを所有しているユーザーには朗報です。

仕事でCADや工業用ソフトに関わらければならないのでWindowsを切るわけにはいきませんが、そういうしがらみがなければLinux良いかなと思います。

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付録記事

図解をしていないので役立つ情報になりうるかわかりませんが「Ubuntuていろいろできるんだよ」という意味でインストールした後にっておくべき設定やカスタマイズ設定の説明を付録しておきます。

(後から気付くものがあれば都度追記します)

各種設定

インストールができたら各種の設定です。

  1. 無線LANに接続する
  2. Bluetooth機器を使えるようにする
  3. プリンターを使えるようにする
  4. 日本語入力を使いやすくする

必要のない項目もあるかも知れませんが、メインPCとして使うのであればこれくらい理解しておけば便利かなという内容です。

1.無線LANに接続する
  • 画面右上に🔊 ▼が表示されるので、そこをクリック。
  • [ネットワーク選択]をクリック。
  • 表示されるWi-Fiネットワークから、使用するアクセスポイントを選択し「接続」をクリック。
  • LANに設定されているパスワードを入力して「接続」をクリック。

2.Bluetooth機器を使えるようにする
  • 使用するBluetooth機器の電源を入れ接続待機(サーチ)の状態にしておく。
  • 画面右上に 🔊 ▼が表示されるのでクリック。
  • オン が表示されていたらクリック
  • Bluetoothの設定をクリック。
  • 自動検知されたBluetooth機器が表示されるので、使いたい機器を選択クリック。
  • 「接続しました」が表示されたら終了。

3.プリンターを使えるようにする
  • プリンターをPCやネットワークに接続し、電源を入れておく。
  • 画面右上の 🔊 ▼をクリック。
  • 「ツールマーク(左側のドライバーとスパナが交差しているマーク)」をクリック。
  • 左側メニューの「デバイス」をクリック。
  • 「プリンター」をクリック。
  • 「プリンターが見つかりません」と表示された下の「プリンターの追加」をクリック。
  • 利用したいプリンターをクリックし右上の「追加」をクリック。
  • プリンターが表示された右の「ギア」マークのアイコンをクリック。
  • 「デフォルトプリンター」にチェックを入れて終了。

4.日本語入力を使いやすくする

日本語対応をインストールすれば何もしなくても使えるはずですが、お好みの設定にする方法例です。

キー設定を「ATOK」に変える

Windows PCの辞書データを出力する

Windows PCの辞書データをUbuntu PCの辞書データにインポートする。

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