たかが爪切りで大層なタイトルかとお思いかも知れませんが、一度使ってしまうと「もう他の爪切りでは満足できない!」というくらいの逸品です。
ちょっと盛り気味かも知れませんが、実際「爪を切るって気持ち良い」と感じる爪切り、今まで使ってた爪切りってなに?と思うくらいのものに出会ってしまったわけです。
爪を切った後に、なんだか引っかかる。ひどい時には「けばだった」切跡が糸をひっかけて伝線なんてこと経験ありませんか?
「ネイルのお手入れ」くらいに気にしている人なら、切りっぱなしということはまず無いことでしょうが、スパッと切れるに越したことはありませんよね。
それにやすりをかけるのは良いとしても、下手にやすりをかけると爪の形が変になったり、爪の先が薄くなって刃物のようになったり。せっかく仕上げたつもりでも刃物のような爪ではやはり何か傷つけそうで怖いですよ。
いくらなんでもそれは下手すぎと言われそうですが、下手だとしてもきちんと切れていればチャッチャって仕上げて済む程度なら変な形になったりしないはずです。
冒頭の「爪を切って気持ち良い」って、爪に神経があるわけじゃないんだからさすがにどうなの?
って言った自分でもちょっと思いましたが、刃が爪に入っていくときの感じ、わかりますかね?
そこから最後に「パチン」というまでの過程が切っている方の手に伝わるのが気持ち良いんです。
良き爪切りとは
爪切りの良し悪しっていったい?
実際のところ、今では爪切りは100均でもいろいろなものが売られていますし、
ただ切れれば良いというのなら税込110円の爪切りでも立派に用は足してくれます。
では「良い爪切り」ってどんなもの?
- 大きい方が力が要らなくて楽で使いやすい。
- 刃の幅が広い方が細かく切らなくていい。
- 100均よりメーカー品の方が切れる気がする。
- カバーが付いていると爪がちび散らなくて助かる。
- 細かい目のやすりが付いていると仕上げが楽かも。
ご近所さん調べ。
大々的にアンケートを取ったわけでは無いので信ぴょう性は疑いしかありませんが、近所や職場の周りの人ってあまり気にしていないのがよくわかりました。
これは「どういう爪切りが良い?」ときいたので一応「良いところ」を挙げてくれたようですが、こんな意見がありました
「刃先がちょっとでもずれてたらダメだよね」
そうそう。共感したかったのはこの意見だったのです。
爪切りが「2枚の刃」のあわせで切る以上、刃の合せがあっていなければまともに切れるわけがありません。
ハサミで紙を切るのにしても、ゆるんでガタガタのはさみではきちんと切れないのと一緒です。
爪切りの場合はガタガタというのはあまり無いと思いますが、爪切りを閉じた時(爪を切った状態)で2枚の刃の合せが合っていることがキレイに切れる条件だったのです。
確かに大きいサイズだと力が要らないのでサクッと切れた気がします。刃先も安いヤツより高い方が鋭くできているのか、「切れ味」は感じます。
でも刃先が合っていないと切った後がバリバリです。
そりゃそうですよね。刃が入る時は「切れ味」で感じるように刃の力で切っていきますが、最後に刃があっていなければ「ひきむしる」ような感じで爪を落とすわけですから。
この「切れ味」と最後まで「むしらないで切る」感じが、たかが爪を切るという行為に「気持ちよさ」を感じさせてくれる原因だったのです。
おすすめ爪切り
このように爪切りにいろいろ不満はあっても切れるわけだし、切った後にやすりで仕上げれば問題は無いので、特にこだわらずに家にあった爪切りを使っていたのですが、ホームセンターで良からぬものを見つけてしまったのです。
「匠の技」「極上の使用感」「1本1本職人が仕上げ」
どうです?心動かされませんか?
もともとガジェットオタクなyo-kanはこの文句を見ると立ち止まらずにはいられません。
ただ残念なのはホームセンターで見ても刃先の合せを確認することはできないので、そこは信用するしかありません。まあ、「匠」と書いてあるのだから信用できるでしょ?
で自分で選んだのはコレ。
CUTPIA ステンレス製高級つめきり
リンクはキャッチャー付とキャッチャー無し両方貼りましたが、自分で選んだのはキャッチャー無し。
これを選んだ理由は、付属品が無くて一番高かったから。
キャッチャー無しにしたのはキャッチャーだけで500円はもったいないと思ってしまったから。
刀鍛冶で知られる岐阜県関市の職人が手作業で刃付け。
見栄えがするケースとか爪切りと別のやすりとか、付属品はもとより爪キャッチャーすら無しで一番高いということはそれだけ「良いモノ」だろうと。付属品なんか無しで勝負する!
という気持ちを感じてしまいました(勝手にですが)。

いや、これ凄かったです!!
刃の入りから最後の「パチン」まで、完璧です。
あまりに気持ちよくて毎日爪を切りたいと思ったくらいです。
切った後の「バリ」はほとんどなく、気になるのは「角」くらい。
刃物で切るのですから当然ですが角が丸まっている訳はありません。
でこの爪切りが最高なのは「やすりが丸く削れるようになっていること」です。

やすりが良い感じにくぼんだカーブになっているので、このように爪を当てるだけで爪の表裏両方の角が一度に取れてしまいます。
商品の口コミで、「やすりの切れが良くない」という指摘がありましたが、きれいに切れるのでむしろこの程度の切れ具合でちょうど良いと感じました。
このへんは、個人の感じ方と、やすりでどこまで整えたいかにもよるので、「使ってみて判断しては?」としか言いようがありません。
「爪切り」としての切れ味には満足できるに違いないと思っています。
ちなみに、やすりの切れが満足できなかったら、セリアのグラスファイルがおすすめです。
次は爪キャッチャーの問題ですが、実は爪キャッチャーがあっても切った爪は少なからず飛びます。
それは多くの爪切りのキャッチャーが、刃のあわせの部分に切り込みがあるからです。
この切込みが無いと爪切り以上の幅の爪が切れなくなるので仕方なことですが、ここから飛ぶ爪は避けられません。
ならばキャッチャー無しを買って「セロファンテープ」でも貼っておく方が飛散は防げます。
毎回だとちょっと面倒なのとテープもいつかもったいないと感じるかもしれませんが。
ということで全てにおいて(キャッチャーの問題とか)納得して使ってはいますが、これ以前に使っていた爪切りが大きいもので、その爪切りの2/3の長さなので、ちょっと「前の方が楽かな」という使用感はあります。
強いてあげればというくらいの問題ですけど。
他に気になった爪切りも貼っておきます
「匠の技」に心動かされます。
やすりは「一押し」の爪切りと同じところにあるようですが「平ら」なので個人的に微妙です。
ちなみに、口コミ評価では切り口に不満がある人がいたようです。
形が同じようなのでどうかと思いましたが、口コミを見る限り「素で高い物」を選んだのが当りだったのかなと勝手に思ってます。
これも実際に使ってみました。
日本製で「職人仕上げ」の説明が、それは「無印」らしく紹介されていて、ぱっと見のシンプルな質感に誘われて「無印ファン」にありがちな衝動買いでした。
結果はCATPIAほど刃先が合っていなかったのですが、その割には抵抗なく切ることができ、切った後もそこそこキレイ。切れ味は悪くなかったです。
これで刃先がピタリ合っていたら相当なものだと感じました。
刻んであるやすりは、切れは良いのですが粗くて、切った後がそこそこキレイだったのでこのやすりを使って整えようとは思いませんでした。やすりだけでもかなり削れる印象ではありましたけど。
結果、無印の爪切りで切った後はセリアのグラスファイルが活躍しました。
切れ味が良いので不便というほどではありませんでしたが、「大」というほどサイズは大きくないです。力はさほど必要ないとはいえ、大きいサイズに慣れた人にはちょっと物足りないかなとは思います。
ただ、値段を考えるとコスパはかなり良い方だと思います。
まとめ
職人さん仕上げといっても、職人さんが数多く作る中で私達ユーザーが手に取るのは一つです。
刃先にばらつきがあったとしても自分が手にしたもの以外はわからないので、自分が使ったものがたまたま最高の仕上げだったのかもしれませんし、無印の爪切りがたまたま百分の数ミリ狂っただけかもしれません。
でも無印の爪切りでも、切れがいい分は仕上げが楽なので「良いモノ」を使うというのは正しい選択だと思います。
その上で今回「究極」とタイトルを付けましたので、おすすめはコスパよりも「極上」のCATPIAの高級爪切りに軍配を上げます。
たかが爪きりですが、身だしなみは細かいところまで手を抜かないことが重要です。だからこそ上質の道具でストレスなく身だしなみ整えられたら良いですね。